公演概要

ブルーノプロデュース第3回公演

『メザスヒカリノサキニアルモノ若(も)しくはパラダイス』

作:松本大洋 / 脚本・構成・演出:橋本清(東京デスロック)

日時 2010年5月27日(木)~30日(日)

 

開演時間

  27日(木) 28日(金) 29日(土) 30日(日)
14:00   M A M
19:00 A A M  

Aは原作に即して上演する【オートマver.】、
 Mは原作を再構成する【マニュアルver.】でお届けしました。

 

会場

シアター・バビロンの流れのほとりにて

 

出演

【オートマver.】
飯田芳
佐伯将太 (劇団エリザベス)
スズキヨウヘイ
日髙愛美
堀内萌
和田菜美子


【マニュアルver.】
味戸龍之介
金谷奈緒
黒川モモ
篠原和伸
世古峻佑
手塚裕介
平舘宏大

 

スタッフ

舞台監督 鈴木勇生
舞台美術 野村久美子
照明 板谷悠希子
音響 三島理沙
映像 池田野歩
衣裳 久保川きよみ
小道具 土屋枝穂
演出助手 井上葉子
宣伝美術 万年優美
web 平舘宏大
制作補佐 原佳乃子
制作 半田恭子
企画製作 ブルーノプロデュース
協力 シアター・バビロンの流れのほとりにて
   シバイエンジン

 

まえがき

場末のドライブインレストラン『楽園』。
女主人の夢子と、マスコットボーイの藤山が働くこの店には、夜な夜なトラック 運転手たちが集まる。元マタギで、現在夢子に好意を抱いている菊池。ナルコレ プシーに襲われ、眠りの世界に入り込んでしまう桜井。日立全自動洗濯機「白い 約束」購入を夢見る梅田。ドイツで暮らすことへ思いを馳せる椿。

よるべきところを持てない揺らぎの中で、現実と幻想を行き来する四人の男たち。

五月の終わり、夏はもうすぐそこまできている。肩が凝るクーラーも、八回表で終了する野球中継も、果てしなく続く交通渋滞もすぐそこまできている。深夜のラジオからはDJ鹿島洋子が穏やかに語りかけている。

川崎付近、東名高速道路、第三京浜道路、246号、高津区あたり。
夜を走る長距離トラックは無線交信をはじめた。

 

あいさつ文

今回、上演作品として選んだのは、漫画家・松本大洋氏が劇団黒テントに書き下ろし、2001年岸田國士戯曲賞候補としても話題を呼んだ『メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス』です。 原作に即して上演する【オートマver.】と、原作を再構築する【マニュアルver.】の2バージョン公演でお届けします。
僕はブラジルのリオデジャネイロで生まれ、地球の裏側から日本までやってきて、愛知で育ち、埼玉に引っ越して、東京や埼玉で演劇の活動をしています。松本大洋氏の作品と、僕と、俳優と、お客さんとかが、そうした果てしない、だけど案外、距離とか時間とか価値観とか文化とか全然関係なくて、そうしたもろもろをぶっ飛ばす出会いが出来たらなと思っています。

ブルーノプロデュース主宰 橋本清