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『プリズムが砕けて、青』以降の公演中止について(2013.12.13)

 

2014年1月1日(水)~5日(日)と、2014年8月にこまばアゴラ劇場で公演を予定していましたブルーノプロデュース『ワールド・イズ・ネバーランド』/田川企画『誰』に関しまして、皆様にお知らせとお詫びを申し上げます。この度、ブルーノプロデュース主宰・演出である橋本清の都合により、劇団での協議の結果、両公演の中止を判断させて頂きました。ご期待下さっていた皆様、並びに関係者各位、ご支援頂いた皆様方には多大なるご迷惑をおかけ致しまして誠に申し訳ございません。先月に公演中止をさせて頂きました『プリズムが砕けて、青』とともに重ねてお詫び申し上げます。現在、お客様をはじめ関係者各所に個別にご報告させて頂いております。ご容赦の程賜りますようお願い致します。

また、今後の活動と一連の公演中止に関しまして、主宰の橋本の文書を以下に記載しております。ご一読頂ければ幸いです。

 

 先月末、『プリズムが砕けて、青』の公演中止を決めた時、この先に予定している全ての公演を取りやめることについても考えました。11月公演に関しては「今作品を創作すること」に断念しましたが、それと同時に「作品を創作していくこと」も不可能なのではと思うようになったのです。作品単位のモチベーション云々でなく、これから先、演劇を作り続けていくための自分の体力の消耗を、公演を打つことの限界を感じてしまいました。そうした状態で多くの方たちと関わっていくことはよくないことだとも思いました。つまり、僕個人の気持ちを尊重した(してもらった)上での今回の決定です。が、周りの方々にとってもよくなるための、そこに近づいていけるための決断のつもりでいます。とはいえ、こちらが一方的に《場》をなくした事実は変わりません。楽しみにして下さっていたお客様や、関係者の方々にはご心配ご迷惑をおかけしてしまって大変申し訳ございません。

 

 今回のご報告をもちまして、ブルーノプロデュースは活動を休止します。また、それにともない、僕個人のユニットに戻ります。

 

 劇団化してから二年、団体を立ち上げてから含めると六年もの間、公演に限らず、ワークショップや関連イベント等、あるいは僕個人の活動を通して、沢山の出会いがありました。応援して下さっていた皆様、ご期待ご支援頂いた方々には感謝しております。僕たちは皆様に実際に公演会場まで足を運んでもらい、直接観て頂くことで生まれるものを大切に、そして作品の芯にして創作活動を続けてきました。その《場》をなくすということは、ある意味でこれまでの自分や周囲の方々を裏切る行為でもあります。しかしそれでもやはり、作品を発表しながら現状を見つめ、乗り越えていくことは不可能だという結論に至りました。

 

 再開時期は未定ですが、今後のことが決まり次第、こちらのサイトやTwitterなどでご報告できればと思います。また皆様にお会いできるよう、そのために何ができるか、何をしたいのか、休止の期間にじっくり考えていきたいと思います。

 

 

『プリズムが砕けて、青』公演中止について(2013.11.20)

 

今週、11月22日(金)~26日(火)に公演を予定しておりました『プリズムが砕けて、青』に関しまして、皆様にお知らせとお詫びを申し上げます。この度、ブルーノプロデュース主宰・演出である橋本清の都合により、劇団での協議の結果、今公演の中止を判断させて頂きました。公演をご期待下さっていた皆様、並びに関係者各位、御支援頂いた皆様方には多大なるご迷惑をおかけ致しまして、誠に申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。

 

 いつもお世話になっております。ブルーノプロデュース主宰の橋本です。この度は、突然の公演中止のご報告申し訳ございません。楽しみにして下さっていた皆様や関係者の方々にも大変ご迷惑をおかけしております。今回の決定は、端的に言いますと、僕が「この作品を作れない」と判断したためです。

 ブルーノプロデュースでは、本番直前まで稽古をしながらテキストや構成をまとめていく創作スタイルを取っています。そのため、作品は本番当日までどうなるか分かりません。なので、今の時期でもまだまだ作り直せる可能性はありますし、これまでの作品もすべて、直前までの、あるいは本番が明けてからの試行錯誤の末で生まれた作品しかありません。しかし、今回、作品に向き合う覚悟と意思が持てなくなりました。これまでの創作活動で見過ごしてきたもの、努力しなければいけなかったことにいま、直面しているだけのことかもしれません。それを乗り越えるための方法やその体力が持てないと感じてしまいました。そうした気持ちを一度抱いてしまったため、皆様にお見せすることは不可能だという決断に至りました。すべて僕自身の問題であり、劇団員、俳優やスタッフには数日前に伝えました。

 例えば「公演」としてではなく、その代わりとして「公開稽古」や「ワークショップ」など、ブルーノプロデュースの「過程」「現在」を体験してもらう企画も考えました。それは、いままで団体を応援して下さった方々や関係者のことを考えると、どんな形であれ「場」を残すということが一つの責任だと思ったからです。また、そのことで、僕個人が置かれている状況や、団体の現状を打開できるかもしれないとも思いました。ただやはり、それを実現させるための力を持つことはできませんでした。全てのことをここでお伝えすることは難しいのですが、一番シンプルな理由と、お詫びを、皆様にお伝えしたくこの説明文を書かせて頂きました。大変申し訳ございませんでした。